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早瀬美香という女① 後編

Auteur: 靴下 香
last update Date de publication: 2026-06-09 23:04:02

 閉まったドアにノックをする勇気は無かった。

 これ以上夫に迷惑をかけたくないという思いはもちろん、もう一度同じように断られてしまえばと思えば足が震えてしまう。

「……管理人さん、こういう時はどうしたら、良いですか?」

 リビングに敷いた布団に身を潜らせながら、ここに居ない人に聞いても返事が返って来ないとわかっていても疑問を吐露してしまう。

 彼は知っているけどわからないと言っていた。

 ならばこんな状況も、式はわからなくとも答えを知っているのかもしれない。

「管理人さん、なら……」

 そうだ、管理人さんになら。

 こんな夫の愛撫に膣を濡らせないようなダメ女でさえ、感じさせてしまうことができるあの人になら。

「は、ぁ……♡」

 自然と、熱の籠った吐息が漏れてしまった。

 だってそう、あの人の触ってくれた場所は何処でも温かくて、気持ちが良くて。

「う、ん……ぅ♡」

 もっと、触って欲しかったなんても思う。

 いっそのこと私が何を言おうともこの身体を好きにしてもらえていたのならとすら。

「な、何考えてるんですか、私は……」

 バカバカしい考えを追い払うように頭を振る。

 だけど、完全に振
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